ネットワーク、何も分からない
家の環境整備の一貫で、家の無線LANルータをWi-Fi 6対応の高機能のものに買い替えた。2019年11月に1.6万で購入した2台の無線LANルータは、2022年11月に6,000円程度でメルカリで売れたので、3年で1万円、サブスクリプションぽく言い換えると月300円程度で使えた計算になる。基本的に製品の発売から時間が経つほど中古価格は低下していくものなので、もう少し早く売っておけばもう少し高く売れたかもしれない。こうした壊れない限り価値があまり下がらないガジェットは、高機能な新製品が発売されたら躊躇なく買い替えたほうが、低機能のものをずるずる使い続けるより総合的にお得かもしれない。まあ新機能を使えないことによる損失の計算方法次第だが。
ところでWi-Fi 6対応になったからには、端末からのネットワークスピードが上がってほしいという期待がある。が、期待していたものとは少し異なる結果となった。
まず自宅のネットワーク構成としては、寝室に大本のルータがあってそこに無線LANルータを1台を繋げ、そしてリビングにブリッジ用の無線LANルータが1台あり、そのルータから有線でスイッチングハブを経由してNASNEや自作PC群につながっている。ネットワーク速度の測定は、ブリッジした無線LANルータに繋がっているRaspberry Piから、10分に1回speedtestを走らせて記録している。切り替え前後の計測結果は以下のようになった。上のグラフの緑がDownload、黄色がUpload、下のグラフがネットワークのlatencyである。切り替えたタイミングは、真ん中あたりの上グラフがガクッと落ちたところ。
これをみると、下りは少しスピードが上がって安定したが、上りは変化がない。事前想定ではどちらも全体的に上がってくれることを期待したが、何故か片方だけが上がるという結果となった。不思議だ。
グラフからは何か別の要因でupper boundに当たっている雰囲気もあるが、スイッチングハブやLANケーブルによる律速は思い当たらない。そもそも1 Gbpsなら125 Mbps付近で頭打ちになるはずなので、おそらく違う気がする。ネットワークというのはどこか1箇所が狭いとそこがボトルネックになるので難しい。考えられるのは以下の箇所だが、結局分からない。
- ハードウェア
- Raspberry PiのLANポート仕様(Raspberry Pi 3 Model b+の場合LANポートはUSB2.0接続なので転送速度は最大300Mbpsらしい)
- LANケーブルの帯域
- スイッチングハブの仕様
- 無線LANルータの仕様
- ソフトウェア
- 無線LANルータの何らかの設定
- Raspberry Pi上のネットワークの設定
まあLatencyは安定したようなのでWi-Fi 6自体の効果はあったのだろうけれども、なにか釈然としない結果となってしまった。
ネットワーク、何もわからない。